春はあけぼの
このフレーズは、
国語苦手人間でも知ってる
枕草子の冒頭のフレーズです
「春は、あけぼの。
やうやう白くなりゆく山ぎは、
すこしあかりて、紫だちたる雲の、
細くたなびきたる。」
古文の教科書に書いていましたね。
この枕草子は、
素人でもわかりやすいと思いませんか。
源氏物語のような、
男女の駆け引きをテーマにして
人の心情を読み取って
解釈する物語と違って、
そのまま素直に読めばよくって、
私でも理解しやすいです。
そして、ききょうという名前で
清少納言が出てきました。
ファーストサマーウイカさんが
いい味出してますね。
まひろが、コメントした内容を、
自分の考えは違うと言って、
自分の考えを述べるなど、
当時の女性としては珍しい、
かなり前に出る性格として
描かれていました。
だから、ウイカさんの抜擢に
なったのでしょう。
平安貴族の時代が少しだけ
わかってきました。
歴史とは、歴史上の人物の争いの
物語なのですが、
戦国にしろ、幕末にしろ、
武力による勝ち負けで決まっており、
明確に勝者と敗者がわかりました。
一方で平安貴族の争いは、
いかに天皇に気に入られるか、
いかに自分の娘を
延納に嫁がせることができるか、
いかに男子を産んで
自分の一族が天皇になるか
という争いです。
ですから、天皇を誰が産むか?
どれだけ力のある貴族に嫁ぐか?
が非常に大きな政治的ファクター
でありましたので、
天皇を産むことが出来る女性に
かなり重きがあった時代だったと思います。
ですから、男女のことが政治にも
色濃く反映されることになったと
思います。
このような時代背景があった上で、
そこに紫式部と言う類まれなる卓越した才能が
時期と場所の条件も整ったという奇跡が重なり、
源氏物語と言う世界に誇る名作が
生まれたのだと理解しました。
この平安期というのは、
戦で優劣を決めませんので、
ある意味平和な時代で、
現代に近いものがあります。
現代で言えば、
藤原貴族の頃のような大掛かりでは
ありませんが、
ビジネスで言えば同族企業の
在り方が近いでしょうか。
安定して経営できている企業では、
社内での後継者争いが政治化する
ことがよくあります。
逆に経営が厳しい時であれば、
実力本位の社長選択となるでしょう。
こう考えると、
経営がうまくいきすぎる安定の時代は、
衰退の入り口と考えるべきなのでしょう。