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定年起業を歴史に学ぶ㉓優秀な事務官僚

優秀な事務官僚

 

古今東西優秀な事務官僚は存在し、

事務的であり、裏方で実行する存在なので、

歴史上事務官僚的な偉人は少ないのですが、

事務官僚での偉人では、

この人一択ではないでしょうか。

石田三成です。

 

秀吉と出会った際の有名な逸話です。

鷹狩でのどが渇いていた秀吉は、

寺に立ち寄ります。

そこでお茶を所望します。

そこにお茶を運んできたのが、

その寺に預けられていた石田三成です。

最初の一杯は、

大きめの茶碗にぬるめのお茶を多く

持っていきます。

のどが渇いていた秀吉は、

一気に飲み干して、

もう一服所望します。

すると次は、

最初の半分くらいの大きさの茶碗に

ちょっと熱めで、

量は半分くらいの茶を入れて

持ってきます。

さらにもう一服所望され、

最後は小さな茶碗に

熱いお茶を少し入れて

持って来たと言います。

このことに秀吉は、

感心し自分の家来として

召し抱えたという事です。

 

さすが、石田三成!

人の心が良くわかる!できた人間だ!

と私のような凡人は、思いました。

しかし、歴史学者の考察は、

人の心がわかるのではなく、

徹底的に合理主義とのことでした。

石田三成は人望がないと言われる中で、

唯一出来た人間と言えるような話かなあ?

と思ってましたが、合理主義とは・・・・。

合理主義と言えば、合

理主義かもしれませんね。

 

秀吉の天下統一及び

豊臣政権維持、拡大において、

三成の存在は大変大きかったと思います。

例えば、小田原攻めや朝鮮出兵のような、

大量の人員や物資を動かす場合、

裏方を一手に引き受けて

采配していたと思われます。

秀吉は、楽だったでしょう。

構想だけ三成に話をすれば、

実現してくれるのですから。

まさに上司にとって使える

部下でしょうね。

一方で言えるのは、

三成レベルの部下を使いこなすには

秀吉ぐらいの人間力も

必要だったのでしょうが。

 

会社にもいますよね。

優秀なんだけど、

ちょっと嫌がられている人。

でもこの人徹底的に

合理主義なのかもしれません。

実績も上げて、

会社への貢献もしてくれているのに、

人望がない。

もう少し人望があれば、

部長や課長に推薦できるのに・・・

と思う人もいますよね。

ちょっと残念!

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ナレッジコンサルティング
プロフィール 🔶大学卒業後、東証一部上場企業に就職。その後親族の経営している会社に入社。33歳の時、取締役としてその会社の倒産を経験。同族企業としての弱点が招いた倒産であったと自覚する。倒産後の従業員救済のために新会社を設立し、再度、今までの顧客からの継続受注を勝ち取ることに成功し、多くの従業員の雇用を確保できることとなった。その後サラリーマンに転職し、中堅企業の会社役員となり、経営企画及び営業を管掌する取締役として、48億円の売り上げを250億円の売り上げまで拡大させた。 ●新規開拓営業代行のための経営コンサルタント ●同族企業の社長継承のための経営コンサルタント ●経営者の寄り添い、指針になる経営コンサルタント ●新入社員のコストで導入できる社外取締役 ●定年起業コンサルタント