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定年起業を歴史に学ぶ㉒天下統一最後の詰め

秀吉天下統一!

 

天下統一の総仕上げ、

秀吉が全国の大名を集めて21万の

大軍で小田原城を取り囲んで、

北条氏政、氏直を降伏させたのが

小田原攻めです。

この頃の秀吉は、

飛ぶ鳥を落とす勢い程度の

表現では追い付かない、

圧倒的な力を持っていました。

秀吉に最後まで楯突いた北条は、

上杉謙信や武田信玄も

落とせなかった小田原城で籠城すれば

、秀吉の攻撃にも耐えられる

と思ったのでしょう。

秀吉以外の大名が連合で戦ったとしても、

小田原城に籠城することは、

有効であったと思います。

でも21万人も動員できる

秀吉の力は、圧倒的です。

 

ただ、小田原城の北条考えは、

いくら秀吉でも21万人も

動員すれば、いずれ兵糧は尽きて

崩れてくるだろうと

思っていたと思います。

北条のこの思惑は決しておかしくなく、

現実的だと思います。

北条の戦略は、

鉄壁の小田原城籠城一択で

あったと思います。

 

しかし、秀吉は北条の思惑の

はるか上を行ってました。

相模湾に開けた

小田原にある小田原城は、

山側を徳川家康等の

有力大名が取り囲みます。

さらに、相模湾には

水軍の船で取り囲み、

兵糧も海路から運び入れて、

全く問題がなかったということです。

 

そして、極めつけは、

石垣山一夜城です。

私も実際に車で

石垣山に登ってみましたが、

かなりの標高で、

車で登っても、

それなりの時間がかかる山です。

そこに、

石垣を積んで城を

短期間で築き上げることを、

実際に行ってみた感覚では

信じられません。

現代において、

重機やトラックなどを

駆使したとしても、

1年かかっても、

「早い」と思う

この大工事を

数ヶ月で、

小田原城の北条に

気づかれないように

できることは、

神業と言っても過言ではありません。

石垣山の上から

眼科を見下ろしますと、

相模湾まで一望出来て、

小田原城も小さく

見ることが出来ました。

 

そして秀吉は、

石垣山一夜城が完成すると、

前にある樹木を伐採し、

小田原城から見えるように

したとのことです。

さらにここで、

連日宴会を開いて大騒ぎしたそうです。

 

小田原城で一夜城を見た

北条氏政、氏直は、

観念せざるを得なかったでしょう。

これだけの圧倒的戦力差を

見せつけられると、

モチベーションは上げられないでしょう。

 

秀吉は、各大名に奥方を

呼び寄せることを許しています。

自分は大阪から淀殿を

招いています。

もうこの時点で戦でなく、

観光気分なんですよね。

戦わずして勝つも

極まれりという感じです。

秀吉は、鳥取城や備中高松城の

水攻めをはじめ、

戦わずして勝つ兵糧攻めを

多く選択しています。

その集大成が、小田原攻めです。

派手好きな秀吉ならではの

やり方です。

でも、秀吉以外の大名でも

まねできないですようね。

仮に家康が秀吉の立場ならば、

もっと地味に確実に勝てる

戦略を考えると思います。

 

このような圧倒的な差で、

相手を滅ぼすようなことが、

ビジネスの世界で

おこるのか考えてみました。

このようなことをやろうとしたのが、

明治の三菱の岩崎弥太郎です。

相手が日本郵船の渋沢栄一。

秀吉ほどではないですが、

当時の三菱は、

日本の船舶を牛耳っており、

渋沢が設立した日本郵船を

壊滅させるために、

安値攻勢で仕事を圧倒的に

確保する方法で

日本郵船に圧力をかけました。

しかし、相手が悪かった。

渋沢も真っ向から

値引き合戦を行い、

両社倒産寸前まで行きましたが、

岩崎弥太郎が亡くなったこともあり、

和解することになりました。

三菱でも圧倒することが

出来なかった例です。

現在のビジネスでは、

独占禁止法により、

圧倒的な独占を

禁止されていますので、

このような圧倒的に

ビジネスで勝つことは

なくなっていますね。

ABOUT ME
ナレッジコンサルティング
プロフィール 🔶大学卒業後、東証一部上場企業に就職。その後親族の経営している会社に入社。33歳の時、取締役としてその会社の倒産を経験。同族企業としての弱点が招いた倒産であったと自覚する。倒産後の従業員救済のために新会社を設立し、再度、今までの顧客からの継続受注を勝ち取ることに成功し、多くの従業員の雇用を確保できることとなった。その後サラリーマンに転職し、中堅企業の会社役員となり、経営企画及び営業を管掌する取締役として、48億円の売り上げを250億円の売り上げまで拡大させた。 ●新規開拓営業代行のための経営コンサルタント ●同族企業の社長継承のための経営コンサルタント ●経営者の寄り添い、指針になる経営コンサルタント ●新入社員のコストで導入できる社外取締役 ●定年起業コンサルタント