ラブストーリーは突然に
我々の世代でラブストーリーのドラマといえば、
「東京ラブストーリー」なんですが、
鈴木保奈美さん演じる赤名リカと
織田裕二さん演じるカンチのラブストーリーです。
私は、ラブストーリーのドラマは苦手なのですが、
「東京ラブストーリー」は一生懸命見てました。
鈴木保奈美さんが可愛くて
大好きだったのですが、
それにもまして「東京ラブストーリー」を
見てないと話についていけないので
月曜日の9時にはテレビの前におりました。
当時は「東京ラブストーリー」が
放映される月曜日の夜はOLが街に少なかったと
言われるような社会現象があったことも
覚えています。
「光る君に」今週の回は、
まったくのラブストーリーの
ドラマではないですか?
今まで毎年見て来た戦に明け暮れる
大河ドラマとなんと違う事でしょう
まひろも道長もお互い妾で
よいと思っているのに、
微妙な行き違いもあり、
別れることになります。
「もっとお互い素直になれよー」
と叫んでしまいます。
結局、史実通り二人は別の道を
歩むことになります。
紫式部と藤原道長という
平安のビッグネームが
あのように濃厚に付き合っていた
という史実はなく、
脚本家の創作なのですが、
NHKとしても頑張った見せ方ですよね。
女性ファンの人気も上がるのではないでしょうか。
そして、いよいよ道長が源倫子の家に行きます。
平安の人は、いきなり
「来ましたー」って感じで、
めっちゃ直球だなーと思いましたが、
本来の段取りとしては、
何回も文をやりとりしたあとに、
夜這いをかけるということなのでしょう。
今回、さらに倫子が道長を押し倒してまで・・・
剛速球ですよね。
これで、源倫子に藤原道長が
婿入りすることになります。
この平安の娘に婿を取るというシステムですが、
武士の世からは、
息子に嫁を取ることになりましたが、
ビジネスにおいて事業承継という
観点から言うと、
娘婿が会社を継ぐことは決して
悪くないと思います。
特に同族企業においては、
事業承継は会社存続の大きな決断です。
承継者が良かった場合は、
企業の発展が望めますし、
承継者が悪かった場合は、
今までよかった業績が下がって
ゆくこともよくある話です。
同族企業の承継者は息子で
あることがほとんどです。
親としては、今まで苦労して
発展させてきた事業を息子に
託したいという気持ちはよくわかります。
しかし、この息子が経営者の素養が
あればよいですが、素養がないと
判断せざるを得ない場合があります。
その際は、息子を選ぶか否かという
厳しい選択をしなければなりません。
一方で娘婿と言う場合は、
婿となる男を選ぶことが出来ます。
選んできた男がやっぱり駄目
だったということもありますが、
素養のない息子を後継者に
することに悩むよりも、
娘婿という選択ができる条件において、
経営者の素養のある婿を
選ぶことができるという
観点からすると、
息子より娘婿を選んだ方が
事業承継を成功させる
確立が高いように思います。
実際に娘婿の社長を何人も
知っておりますが、
比較的安定して
事業継承が出来ていると思います。
この平安時代の婿を取って家を
継承させるシステムは、
先見の明があったのではないでしょうか。