平安オタクの世界へようこそ!
2024年大河ドラマ「光る君へ」が始まりました。
なんと主人公が紫式部・・・
びっくりしました。
大河は、戦国と幕末そして、たまに源平
これが大河ラインナップの常識です。
しかし、2024年は平安貴族の中の
紫式部という女性を描くという、
大河の長い歴史の中で、
異例中の異例であると思います。
東京オリンピックが開催されることを
前提とした「いだてん」も同じように、
大河の王道からはずれていますが、
60年近くたって開催される
2回目の東京オリンピックを
迎える時期という特殊な状況は、
理解できます。
一方「光る君へ」は、
平安時代を選んでさらに
女性が主人公であることは、
戦国・幕末・源平の王道から外れており、
NHKも今までにない、
大いに挑戦をしてきていると思います。
今までの平安時代だと平将門ぐらいでしょうか。
それでも武士です。
さて、NHKは、大河ドラマとして、
平安時代、特に貴族の世界はなぜ今まで
取り上げられなかったのでしょうか?
裏を返せば、なぜ、戦国、幕末・源平しか
取り上げてこなかったのでしょうか?
その理由は?
- 歴史的スターがいる
戦国といえば、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の
三英傑をはじめ、武田信玄、
上杉謙信伊達政宗、前田利家・・・
綺羅星の如く、戦国のスターの名前があげられます。
幕末です。西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允の
三英傑に加え、坂本龍馬、徳川慶喜、高杉晋作、
小松帯刀、岩倉具視、吉田松陰・・・
こちらも個性豊かなラインナップです。
- 比較的史実がわかっている
戦国は、本能寺の変、朝鮮出兵、関ヶ原の戦い・・・
幕末は、薩長同盟、戊辰戦争、西南戦争
次に起こることがわかっていて、
有名な史実がどのように描かれるのだろうと
いう興味がわきます。
- 大河ファンに受け入れられやすい
私もそうですが、大河ファンは、
毎年、戦国、幕末のたすき掛け+源平に慣れていて、
これ以外の時代に興味があまりない。
- 男同士の戦いの方がわかりやすい
歴史は、男同士の戦に勝ってきた人間を
歴史の偉人といい、
勝った戦いをつないできたのが歴史です。
とても理解しやすい
今年の「光る君へ」は上記理由の反対にあります。
- 歴史的スターがいる
藤原道長、藤原頼道・・・ぐらいしか、
知っている偉人がいない。
- 比較的史実がわかっている
高校の日本史の授業で、習った記憶がない。
藤原氏が摂関政治を行った、
藤原頼道が宇治平等院を作った・・・
ぐらいしか知らない!
- 大河ファンに受け入れられやすい
いつもの戦国、幕末のたすき掛け+源平でなくて、
いつもの受け入れ態勢になく、違和感だらけ。
- 男同士の戦いの方がわかりやすい
藤原氏の世界は、武力を持って戦いません。
だから、本能寺の変のような劇的な
事件がおこらないので、興味がわきません。
「光る君に」が、今までの大河セオリーを
ことごとく無視していることがわかると思います。
今までも歴史の偉人の考え方は、
ビジネスに使えると言ってきました。
武力を持って戦う武士の歴史です。
では、貴族の世界は、どうでしょうか?
武力は持ちませんが、
男同士の戦いがあったのかもしれません。
貴族の争いは、武力を使わないので、
駆け引きの戦いになるように思えます。
ですから、この貴族の世界は、
より現在のビジネスの世界に近いのでは、
ないでしょうか。
今までよく知らなかった貴族の戦い、
面白いかもしれませんね。