営業とは、嫌がられて、怒られる?
って、
「不揃いの林檎たち」という
人気ドラマに刷り込まれた、
就活前の大学生である私は、
4年生になりました。
大学生活が楽しくて楽しくて、
一生大学生でいたいと
本気で思ってました。
夜中に寝て、
10時ころ起きて、
大学に行って午前中の講義中寝て、
学食で昼めし食ってからエンジンがかかって、
夕方からクラブ活動、
夜は彼女と会って・・・・
こんな堕落した生活が、
楽しくて、気持ちよくて・・・・
一生大学生でいたい、働きたくない・・・・
就職したくなかったんです。
だけど、4年生になると、
当時はリクルートから、
分厚い起業紹介の冊子が
アパートに送られてきます。
この頃の大学生には
みんな送られてきていました。
このリクルート冊子を受け取った私は、
あーとうとう来てしまった・・・・
と思いました。
いよいよ就活がはじまります。
就職するのに、
絶対に営業は嫌!!
と思っていましたが、
営業をすることはないだろうと
余裕がありました。
その理由は、
私は工学部だったんです。
工学部は、
メーカーの技術職、研究職
というのが定番でしたので、
よっぽどのことがないかぎり、
営業職になることはない状況です。
私は、工学部でも化学系でしたので、
4年生になると研究室に入って
実験を毎日長時間
やらなければなりませんでした。
この実験はとても苦痛で、
本当に面白くないと思ってました。
そして、4年生ですから、
進路を考えますが、
大学院は成績的に難しいし、
今更大学院の試験勉強はしたくないし、
合格できるとは思えない。
そして、実験は嫌い。
ずーと腐った生活の大学生を続けたい。
働きたくなかったのですが、
そうもいかないので、
就職する道を選びました。
この頃はバブルの走りで、
研究室に多くの求人が来ているようで、
よくわかんないけど、
何とかなるかな?って
楽観的に考えていました。
GWに大学の
クラブ活動のOB会がありまして、
リクルートを兼ねて、
先輩がOB会に帰って
来て参加していました。
その先輩は、
東京本社の某有名な
大手化学系日用品メーカーに
勤めてまして、
この会社受けたいなら、
履歴書持って来いと
言われました。
その時私は、
研究室の求人に来ていた会社へ
応募することが決まってたので、
別に受からなくても
いいやって気持ちで、
ダメもとで履歴書を先輩に渡しました。
その会社からは、
すぐに連絡があり、
面接に東京まで来るようにとのことで
飛行機に乗って東京まで
面接に行くことになりました。
2度の面接が通り、
3回目の最終役員面接に行くにあたり、
私の研究室の教授が
推薦状を書いてくれてました。
この推薦状は、
会社に提出するのですが、
教授から言われたのは、
「お前は、研究職に向きません」
って書いておいたぞー、
って言われました。
なんてこと書くんだ!!
とも思ったのですが、
でも、研究職はやっぱり嫌かも・・・って
思いました。
先生は私の素養をよく把握されていて、
研究職に行かない方がいいと
思っていたんだと思います。
研究職に向かないことは
私もよくわかっていました。
そして、運よくというか、
奇跡的に内定をもらってしまいました。
働きたくない!!
と思っているダメ大学生は、
社会人になれるのか?